依存症を克服するためには~依存症って?~
「あの人がいなければ自分は何もできない」
「常にあの人のことばかり考えてしまい何も手につかない」
恋愛の始まりには誰しもこのような気持ちになることがあります。
ただ、それが日常生活に支障をきたしたり、相手に迷惑をかけるほどとなると「依存症」と呼ばれます。
「依存症」とは、お酒や薬物の使用・ギャンブル・買い物・特定の人間関係などにのめり込み、日常生活に支障をきたしているにもかかわらず、量や頻度や場所や状況を自分ではコントロールできない状態を言います。
依存症には①物質依存、②プロセス依存、③人間関係依存というものがあります。
①物質依存・・・物質から得られる快楽に依存
アルコール、薬物、タバコなど
②プロセス依存・・・行為によって得られる快楽に依存
ギャンブル依存、買い物依存、ゲーム依存、ネット依存、セックス依存など
③人間関係依存・・・ある特定の人間関係に依存
恋愛依存、DV、ストーカーなど
また、共依存といって、お互いに依存しあっている人間関係もあります。
例えばDVをする夫と「私だけが彼の理解者だ」と暴力に耐える妻というカップル。
夫は暴力によって相手を支配することに依存していて、妻は夫に必要とされることに依存しているということです。
時にプロセス依存や人間関係依存は、
SNS依存症 → 友達が多い
恋愛依存やセックス依存 → 異性にもてる などというように
人からその状態を「いいね、すごいね」と評価されて依存行動をさらに強化してしまうことがあります。
ところが、他者からの評価を得ても「不安」や「虚しさ」がぬぐえずまた更に依存行動を取るという悪循環に陥っていきます。
では、依存症を克服するためにはどうしたらよいでしょうか。
それには、
①自分の依存行動に気づき認めること
②ひとまずその対象から距離を置くこと
③満たされない自分の心の状態に向き合うこと
が大切です。
カウンセリングでは、その人の性格や状況などに応じて、認知行動療法だけでなく行動療法の様々な技法、また分析をはじめとした精神力動的アプローチなどを組み合わせて行っていきます。
また、薬物依存症やアルコール依存症は、医療機関の受診が必要です。薬物療法や自助グループへの参加が有効な場合もあります。
人間は皆パーフェクトではなく、どこかいつも満たされないものを抱えています。
だからそれをお酒や、SNSや買い物や恋人、友人などの人間関係で満たそうとするのです。このような心理は誰にでもあるものです。
ただ、満たされないものがあまりに大きいとそれを何とか満たしたいというエネルギーも大きくなり依存症に陥るリスクも大きくなるので注意が必要です。
感情をコントロールする2つの方法
精神科とカウンセリングの違い
Facebookに新着情報を随時更新中です!
APC朝日パーソナリティ・センター
カウンセリング講座ならAPC付属心理教育
APC付属心理教育