内向的な性格を活かす方法
4月は新たな人との出会いの季節です。
ところが、内気で引っ込み思案な性格が原因で「友達ができない、人とかかわることにストレスを感じる」という人が少なくありません。
カウンセリングの現場でも「内向的な自分が嫌い」「内向的な自分を変えたい」こんな相談を受けることがあります。
ただ、内向的な性格は活かし方によって最大の強みにもなるのです。
どうしたらよいのでしょうか。
- 内向的とはどういうこと?
- 人間関係における特徴
- 内向的な性格の活かし方
- 「外向的が良い」という誤解
内向的とはどういうこと?
私たちの性格を表す一つの指標に外向的、内向的というものがあります。
外向的というのは、意識が外に向かいやすく、社交的で活動的、外の刺激に対して積極的に働きかけていくようなタイプです。
方や、内向的というのは意識が自分の内側に向かいやすく、内省的で集中力が高く慎重なタイプです。
人間関係における特徴
このような特性から人間関係を作るうえで、外向型の人はフットワークが軽く気軽に人間関係を広げていくのに対し、内向型の人は慎重に深くて狭い人間関係を作る傾向があります。
たしかに外向的な人は初対面の人に対しても積極的に働きかけることが得意であるのに対し、内向的な人はそのようなシチュエーションを苦手とする人が多いかもしれません。
ただ、これはどちらが良いというわけではありません。内向型の人はじっくりと時間をかけて友人を作り、少数であっても質の高い人間関係を作ることができるとも言えるのです。
内向的な性格の活かし方
また、内向的な人は内省力が高いため、感受性が鋭く自分独自の世界を持っていたり、アイディアが豊富でイメージ力が強い人が多いのです。
そして持ち前の集中力でそれを文章や映像、作品などに表現し※昇華することがポイントです。
今まで世に生み出されてきた人を感動させるような小説や映画、アート作品などは、内向的な人のエネルギーの※昇華によって作られている部分が大きいのです。
また内向的な人はそのような活動の中で、それぞれの世界観に共感しあえる人と深い人間関係を築くことが大切です。
※昇華・・・自分の欲求や感情を社会に容認される形で表すこと
「外向的が良い」という誤解
クライエントの中には「内向的なことは良くないこと、外向的なことは良いこと」と誤解している人がいます。でも、今見てきたようにどちらのタイプにも一長一短あり、それぞれに強みがあるのです。
「内向的な人が外向的になりたい」と感じるように私たちは時として、自分にない特徴を持つ人に憧れたりうらやましく感じたりすることがあります。
でも、大切なことは内向的な人が外向的になろうとしたり、外向的な人が内向的になろうとするのではなく、自分自身の特徴と強みを知り、それを最大限に活かす方向にエネルギーを注ぐことです。
内向、外向以外にも性格には様々な考え方があります。
心理カウンセリングを学ぶと、色々な角度から自分自身を知ることができます。
それにより、自分の個性を受け入れ活かす方法を理解することができるのです。
また、相手の考えや行動の奥にある心理を理解し、相手に応じてコミュニケーションを取る方法が
身に付きます。

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