心の葛藤を解消する方法
「甘えたいのに素直になれない」
「受け入れたいのに許すことができない」
「忘れたいのに忘れることができない」
こんな風に、矛盾した気持ちを持つことはないでしょうか。
このような矛盾した感情・意見・欲求を同時に抱え、取捨選択できずに苦しむ心理状態を
「葛藤」と言います。
なぜ心の葛藤が生まれるのでしょうか。 どうしたら解消することができるのでしょうか。
- 葛藤の原因(思考)
- 葛藤の原因(感情)
- どうしたらよいのか
葛藤の原因(思考)
多くの場合、意識的に頭で考えていることと、無意識的に身体で感じていることが異なる時に葛藤が生まれます。
私たちは頭、つまり思考を使って自分自身をコントロールする部分があります。
思考は、後天的に親のしつけや教育、文化などの影響によって作られる、「こうあらねばならない」「こうあるべきだ」という考えに代表されるようなものです。
葛藤の原因(感情)
ところが、いくら頭で割り切ろうと頑張っても、私たちには無意識的に身体で感じる感情があります。こちらは本能的に感じる部分なので、自分の意志の力ではコントロールができません。つまり葛藤とは、頭(思考)と身体(感情)の矛盾と言えるのです。
どうしたらよいのか
結局のところ、思考と感情にいかに折り合いをつけるのか、ということが重要になります。
原則としては自分自身の本当の感情に気づき、こちらをうまく活かしていくことが大切です。
無理に本音を押し込めたり、見て見ぬふりをすると、やがてそれは身体の症状など、別の形になりSOSのサインを発してきます。
頭は時として、自分自身に嘘をついたり胡麻化したりしますが、身体は正直です。心身症など、ストレスが身体に出やすいという人は、自分自身の本当の感情を頭で割り切ろうと抑えてしまっていないかどうか点検することが必要です。
心の葛藤を解消するために、今、ここでの本当の感情への気づきを促していく方法(来談者中心療法)や、身体感覚に焦点を当てて感情を取り戻す方法(フォーカシング)、感情を否定せずにあるがままにする方法(森田療法)、自分を縛り付ける思考を緩める方法(論理療法)など、様々なカウンセリングの技法や心理療法があります。カウンセリングを学ぶと、自分自身の心を上手に扱うことができるようになります。
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