将来の不安 解決法
「子供の将来が不安」
「老後の貯えがなくて不安」
「これからどうなってしまうのか、漠然と不安」
など、私たちの悩みの多くを占めるものに「将来への不安」があります。
「一寸先は闇」という言葉があるように、将来のことは見えないからこそ誰しもが多かれ少なかれ不安を抱えるものです。不安が全くない、という状態は生きている限り難しいのかもしれません。
でも、不安にとらわれてしまうと、そのことばかりに意識が集中してしまい、集中力や意欲が低下したり、気持ちがふさぎこみ、うつ状態になることもあります。
私たちはこのような将来に対する不安な気持ちをどのようにコントロールすれば良いのでしょうか。
不安を書き出す
悩んでいるとき、頭の中だけで考えているとうまくいきません。
まずどんなことに不安を感じるのか書き出してみることが重要です。
そして書き出したことを眺めてみるのです。悩んでいるときというのは、問題の渦中にあって、見えるものが見えない状態なんです。全体を俯瞰してみるとポイントが見えてくることがあります。客観視することがポイントです。
書き出した不安を細分化する
私たちは、「不安」と言ったときにその正体が明らかでないと大きなものに感じられて不安を増してしまいます。そういう時は細かく分解するのです。
例えば「子供の将来が不安」という時に、具体的には将来の何が不安なのか、「進路」「人間関係」「体調」「就職」など細かい要素に分解してみます。
それぞれに対する対応策を検討する
細かい要素にわけると、それぞれに対し「今、できることは何か」という対応策が考えやすくなります。
対応策を考えるときには、自分が考えている方法以外にないのか、誰かの力を借りられないか、システムはないか、などを検討してみます。
そのためには情報を得ることです。周りの人に聞いてみたり、同じような事例をインターネットで検索してみるのも良いかもしれません。
優先順位を決定する
そして、その中で何を一番にすべきなのか、優先順位を決定します。
不安を軽減するためには意識を今に集中して、今できることを実際に動いてみる、行動してみるということなんです。
最悪の事態を想定して備える
そして最悪の事態になった場合はどうするか、というのをシミュレーションしておくことです。最悪の事態が想定外だから慌てるわけですが、想定内であれば対処することができます。
東日本大震災以降、自宅に防災グッズを備えている人も多いと思いますが、
私たちは、あのような最悪のことを体験したからこそ、そうなったときのために準備をしているわけです。準備をしていれば不安は軽減されます。
今、ここを意識する
不安を軽減するための最大のポイントは「今、ここ」を意識することです。
私たちは今を生きているのに心は今を生きていないということがよくあります。
意識が今になくて、過去のことをぐちぐちと考えていたり、未来のことを思って不安に苛まれたりしてしまうのです。
でも大切なのは「今」なのです。ああなったらどうしよう、こうなったらどうしようという不安な気持ちで今を過ごしても、ポジティブな気持ちで今を過ごしても過ぎる時間は同じなんです。そうであれば、今を一生懸命楽しんで生きたほうが良いですよね。
そのためには、「今、ここ」でやるべきことに集中するということです。
そのための方法の一つとして「マインドフルネス」があります。
私たちが悩んでいる時というのは「どうしてよいかわからない時」です。「どうしてよいかわからない時」というのはつまり「どう行動してよいかわからない時」ということです。心を整理すると「じゃあこうすれば良いんだな」という次の行動が見えてくるのではないかと思います。
行動が変われば思考や感情がそれにともなって変わっていき、「不安へのとらわれ」から脱することができるのです。
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