子供の健全な発達とは?④~親のあり方~
前回、子どもの心の健全な発達のために親がやってはいけないことについて書きました。
ではどうしてこのようなことになってしまうのか、というと、実はすべて親の気持ちが反映されているのです。
例えば、
過保護や過干渉 → 親自身の不安の表れ
過期待 → 親自身の理想の押し付けやコンプレックスの解消
過放任 → 親の都合の優先
過許可 → 親の罪悪感の埋め合わせ
だから、子供の心が健全に発達するためには、実は親自身がどうあるか、ということがポイントなのです。
ではどうすればよいのでしょうか。
それには2つのポイントがあります。
①自分の気持ちに気づいてコントロールする
例えば、よくある例ですが、お母さんが非常に教育熱心で、良い学校に入れるようにと子供に勉強を強いる。「辛くてもこれはあなたのためなのよ」と言うわけです。でも実はお姑さんとの仲が良くなくて、お母さんとしてはどこからも非の打ちどころがない良い母親でなければ、姑に何をいわれるかわからない、といつもピリピリしている、なんていうことがあります。
そうなると、実は子供のためではなく、自分の防衛のため、自分を守るために子供に熱心にかかわっているということになりますよ。子供が母親の見栄や防衛の手段として利用されてしまうことになります。子供は敏感にこれを察知します。こういう子供が成長して、第二次反抗期を迎えたときに、過食症や拒食症といった摂食障害に陥ったり、様々な問題が出てくるなんていうことがあったりします。
でも、このお母さん自身が、ちゃんと自分の気持ちや意識がどこに向いているのかということに気づければ、違う方向にコントロールすることができたかもしれません。コントロールするためにはまず気づくことなのです。
コントロールするというのは、抑えるということではありません。時には自己主張をしたり、リラックスの方法を見つけたり、受け取り方を見直してみたり、問題を一歩離れて眺めたりして適切にそれを処理することなのです。
二つ目のポイントはまた次回に・・・・
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