フレネミーの心理
仲良しのふりをして相手の心につけこみ、相手を陥れようとするような人があなたの周りにもいませんか?
このような人を「フレネミー」といいます。
「フレネミー」とは「友達(friend)」と「敵(enemy)」を合わせた造語で、「友達のふりをした敵」を指す言葉です。
「信頼して悩みを打ち明けたのに、他の人にすべて筒抜けだった」「あなたしか頼れる人はいない、と言われて心を許したら陰でバカにされていた」など、このようにフレネミーには二面性があります。
なぜそのようなことをするのでしょうか。またそのような人に付け込まれないためにはどうしたらよいのでしょうか。
- フレネミーの特徴
- フレネミーの心理
- フレネミーのターゲットにならないために
フレネミーの特徴
フレネミーにはどのような特徴があるのでしょうか。
・人懐っこく接しやすい
一見すると第一印象が良く、相手に警戒心を抱かせないことが特徴です。多くの場合、味方のふりをして近づいてきます。
・特別な関係であると思わされる
「こんな話をできるのはあなただけ」など相手にとって特別な存在であるかのように思わされてしまいます。人は誰でも頼られたり必要とされれば自尊心が満たされます。相手はそこに付け込んでくるのです。
・誇張して情報操作する
「○○さんがあなたの悪口言っていたから話さない方が良いよ」「○○さんと○○さんは仲が悪いから気を付けた方が良いよ」などと事実とはかけ離れた誇張した情報を与えて相手の感情や行動を操作しようとします。
・自分が話題の中心にいたがる
いつも自分が話題の中心にいて、皆の関心を集めていないと気が済みません。特に相手が困っている話や不幸話はここぞとばかりにアドバイスをしてきますが、相手の嬉しい話や幸せな報告には全く関心がないことが多いのです。
フレネミーの心理
ではなぜ「フレネミー」はこのような行動をとるのでしょうか。
・無意識に行っている
実はこのような行動はほとんどが無意識に行われています。
フレネミー自身も自分自身の言動に気づいていないことがほとんどです。また、やり方が巧妙なため、ターゲット以外の周りの人はフレネミーの歪んだ言動に気が付かないことも多いのです。
・満たされない承認欲求
人は誰でも本能的に他者に認められたい、という承認欲求を持っています。
この承認欲求は、親に認められたいという幼少期の欲求を出発点としています。ところが親から認めてもらうという経験があまりにも少ないと、その不満の多くを他者で埋めようとしてしまいます。
フレネミーの心は「私を認めて!」「私を必要として!」と叫んでいるのです。
・自己肯定感の低さ
また、フレネミーの心の根底には自己肯定感の低さがあります。相手を自分より低い位置に引き下げることで、何とか自分の自己肯定感を保とうとしているのです。
フレネミーのターゲットにならないために
では、フレネミーが近くにいた場合、ターゲットにならないためにはどうしたらよいでしょうか。
・ちょっとした違和感を無視しない
「結局マウントを取られる」「この人と一緒にいると、なんか最後に嫌な気持ちになるな」などというちょっとした違和感に気づくことです。違和感に気づくためには自分自身の感情に蓋をせず、敏感にキャッチすることが必要です。
・「いい人」をやめる
相手に対して嫌な感情を抱くことをいけないことと思わないことです。フレネミーは、断れない人や言うことを聞いてくれる人に鋭い嗅覚を持って近づいてきます。相手に嫌われることを恐れず、毅然とした態度で接することが重要です。
・自分自身を見直す
どこへ行っても、フレネミーにターゲットにされてしまう、という人がいます。このような人は、自分自身にも自己肯定感の低さがあり、フレネミーの常套句についつい引き寄せられてしまうということがあります。
このような場合は、一度カウンセリングなどを受けて自分自身の人間関係のパターンを見直してみることも必要です。
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