優しい人になる方法
「優しい人になりたい」誰もが一度はそのように感じたことがあるのではないでしょうか。
例えばいつも笑顔を絶やさずソフトな印象がある人、相手の気持ちに共感できる人、相手を責めずに許せる人、など皆さんの周りにも「あの人は優しい人だ」と感じる人がいるのではないかと思います。 では、優しい人にはどのような特徴があるのでしょうか。またどうしたら優しい人になれるのでしょうか。
- 優しい人の特徴
- 優しさの種類
- 優しい人になるには?
優しい人の特徴
私たちは愛情深い人に優しさを感じることがあります。しかし、この愛情には2種類あるのです。それが「求める愛」と「与える愛」です。
求める愛というのは、自分の承認欲求を満たすための愛です。「私を分かって!私を見て!」というように、意識の矢印は自分の方へ向かっています。一般的に若い時の性愛はこの「求める愛」であることが多いのです。
方や、与える愛というのは、意識の矢印が自分ではなく相手に向かいます。「何が相手のためになることなのか」ということを自分の感情よりも優先できることが与える愛なのです。
つまり、優しい人は「与える愛」を持っている、という特徴があります。優しい人の言動にはこの「与える愛」が前提にあるのです。
優しさの種類
また、一口に「優しさ」と言っても性質が違う2種類の優しさがあります。
それは、「父性的な優しさ」と「母性的な優しさ」です。
仏教ではそれを「慈悲」と言います。「慈」はサンスクリット語でマイトリー、「悲」はカルナーと言い、それぞれ意味が違うのです。
「慈」に値する父性的な優しさとは、時として相手に苦言を呈したり、叱咤激励をし、立ち上がらせる強さを注入することです。一方「悲」に値する母性的な優しさとは、悲しみ泣き崩れる人に寄り添い、慰め受容していくことです。
優しい人になるには?
私たちは時として、「優しさ=母性的な優しさ」と誤解をしてしまうことがあります。
欧米文化では、自立や自己主張が求められる文化的な背景があり、母性性よりも父性性が強調されるのに対し、農耕民族として生きてきた日本人は、他者との一体感を求め,場の平衡状態を維持しようとする傾向があり、母性的な優しさが求められ強調されることがあります。
しかし、母性的な優しさは、時として甘えを生みやすく、結果として相手のためにならない場合があることを忘れてはならないのです。
本当に相手のためを思ったのならば、時には少々相手の耳の痛いことであったとしても、敢えてそれを伝えることも優しさなのです。
つまり優しい人になるためには、何が本当に相手のためになることなのかを考えて、時と場合に応じて、父性的な優しさと母性的な優しさを使わけることが大切なのです。
これはカウンセリングの場面でも同様です。
カウンセリングを学ぶと、母性的な援助の方法、父性的な援助の方法の両方を学ぶことができます。
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