悩みの解決方法~問題解決の秘訣とは?~VOL,1
友達ができない、夫婦関係がうまくいかない、仕事が辛い、自分に自信がない、など様々な悩みや問題を抱えて、クライエントはカウンセリングを受けに来ます。
その悩みに対してカウンセラーはどのように問題解決するのでしょうか?
そこには何か秘訣があるのでしょうか?
実は、カウンセリングでの問題解決には手順があります。
ではそれはどのように行われるのでしょうか?
- 「○○療法」の実際
- 問題解決のための第一ステップとは?
- 「うつ」の原因は?
- 問題解決方法のポイントは「焦点づけ」
「○○療法」の実際
昨今、この業界では「認知行動療法」が注目を浴びています。これは、クライエントが自分自身の歪んだものの見方に気づき、それを修正しながら行動を変えていくという方法で、特に「うつ」の症状を訴える人には有効な方法だと言われています。この認知行動療法でどんな問題でも解決できるかのように宣伝しているところもあります。でも実際には、どんな問題であっても一つの方法で問題が解決することはありません。
問題解決のための第一ステップとは?
そのためには、まず何よりも「問題の原因を明らかにすること」が重要です。
「○○療法」などの処置を施す前に何がその人の本当の問題なのかを明確にしていかなければ正しい処置は行えません。
つまり、「どこに原因があって今、こういう心理状態になっているのか?」を把握することなのです。
これは、医学の世界で言えば、腹痛を訴える患者に対して、いきなり処置をするのではなく、CTやレントゲン検査などをして原因を探してそれが判明してからはじめて処置が行えるのと同じことです。
「うつ」の原因は?
一口に「うつ」と言ってもその原因は多種多様です。
例えば、幼少期の親子関係にその感情の源があるのか?理想が高すぎて現実と理想のギャップが大きくて、思ったように成功しないために鬱状態に陥っているのか?相談できる相手がおらず、子育てに身も心も疲れ果てて気持ちが落ち込んでいるのか?中年期に差し掛かってこれからの人生を思うと生きる意味が分からなくなって憂鬱になっているのか?それとも身体の病気で二次的に鬱状態になっているのか?など、その原因によってはカウンセリングのアプローチ方法も違ってくるのです。
問題解決方法のポイントは「焦点づけ」
従来のカウンセリングは「お話を聞く」というスタイルの傾聴一辺倒でした。
この傾聴は確かにクライエントとの信頼関係を作ることには効果的です。ただ、このアプローチではカウンセラーはあくまでも受け身なので、傾聴に徹するだけだと原因の究明はできません。
カウンセリングは「信頼関係」を作り、その関係性の中からその人の悩みの本当の問題を明確にする「焦点づけ」をして、はじめてその問題に適した○○療法などの処置が行われるのです。
現在は様々なスクールがカウンセリングを教えています。
その中で、様々な「○○療法」を教えるところは多いのですが、この「焦点づけ」を教えているところは非常に少ないのが現状です。
「焦点づけ」をするためには、現場で実際に面接を行い、問題を解決した経験数が問われます。残念ながら多くのスクールが実際のケースをほとんど経験していないものと思われます。
「焦点づけ」をして、問題を解決するためには沢山の症例から学ぶことが大切なのです。
次回の「問題解決の秘訣」は<プログラムを組む> です。
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