性格を変えたい~性格を変える方法~
「もっとおおらかな性格だったらいいのに・・・」
「明るい性格になりたい」
カウンセリングで性格を変えたい、というご相談を頂くことがあります。
皆さんも一度くらいは自分の性格を変えたい、と考えたことがあるのではないでしょうか。
では、実際に性格は変えられるのでしょうか?
どうしたら性格を変えることができるのでしょうか?
- 性格とは何か?
- 性格は変えられるのか?
- 良い性格、悪い性格というものはあるのか?
- 性格を変えるためには?
性格とは何か?
私たちはよく他者に対して「あの人はせっかちな性格だよね~」、「あの人は優しい性格だよね」などと言います。そもそもこの性格とは何でしょうか?
性格とはその人を観察しているとわかるあるまとまりのある行動の特徴のことを言います。状況が変わっても同じような行動の特徴が現れてくるので、それらを見て私たちは他者に対して○○な性格、と言っているのです。
性格は変えられるのか?
ではこの性格は変えられるのでしょうか?
実は、性格には変わりにくい部分と変わりやすい部分があります。
まず性格には遺伝的な傾向というのがあります。例えば親譲りの頑固さ、などというものは先天的なものなので変化しにくい部分と考えられます。
でもそれだけではなく、環境の影響によって後天的に作られる役割性格というのがあるのです。
役割性格は、様々な役割を演じることによって作られる性格です。
例えば、「兄」や「姉」という役割、「母親」という役割、会社の「責任者」という役割、など、人は社会で生きるために何かしらの役割を担っています。そしてその役割に期待される行動というものがあるのです。
子供の頃、「姉」なのだから「しっかりしなさい」と両親からよく言われた、という方も多いのではないでしょうか。
そのように親から役割を期待されると、子どもは親の愛情を得ようと期待された役割を演じるようになります。親の期待に沿うと褒められるので、その行動をますます取るようになります。
その結果、「しっかりした性格」が作られるわけです。
この役割性格は後天的な環境によって作られる度合いが強い部分なので、期待される役割によって変化しやすい部分と言えます。
「母は強し」なんて言いますが、母親という役割を演じるによって性格が変化することもあります。
このように、役割が増えることによって自分の性格を開発することもできるのです。
良い性格、悪い性格というものはあるのか?
「あの人性格悪いよね」とか「あの人、本当にいい人だよね」などと私たちは言うことがあります。
でも実は正確には良いも悪いもないのです。
例えば「真面目」という性格も見方を変えれば「融通が利かない」ということになってしまうこともあります。こんな風に性格というのは、見方によって受け取り方が変わってしまうのです。
ただ、良い、悪いが出てくるのは「役割」に対してどうか、ということなのです。
「友達なのに」「母親のくせに」「上司のくせに」などと、役割に対する相手の行動に対して良い、悪いという評価をしているに過ぎないのです。
性格を変えるためには?
では性格を変えるためにはどうしたら良いでしょうか?
まずは変えたいと思っている自分の性格のメリットを考えてみることです。
嫌だと思っていても、必ずそこにはメリットがあるはずです。そんな自分だからこそ得てきた評価や築いてきた人間関係もあったはずなのです。それを認めてあげないと、かならず変わろうとする新たな自分からの抵抗にあいます。
そしてその上で、行動パターンを変えてみるのです。
はじめは自分らしくないと戸惑うこともあるかと思います。それでも新たなパターンで行動していくうちに周りの人の見る目が変わっていきます。すると人は他者の評価に自分を合わせようとしていくので、新しい行動が定着していくことになるのです。
「渋柿の渋がそのまま甘さかな」という川柳があります。渋い柿はそのままでは食べられませんが、干し柿にすれば渋が強いほど甘くておいしい干し柿になるそうです。
性格もこれと同じで、その人がもつ性格を生かしていければよいのです。
カウンセリングを学ぶとその方法が身につきます。
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