夫婦のコミュニケーションを改善する方法
「コロナ離婚」などという言葉が生まれたように、最近のコロナ禍の中で、夫婦間のコミュニケーションがうまくとれない、なんて感じているかたも多いのではないでしょうか?
危機的な状況では普段隠れていた相手の本性が見えたり、自分と向き合う時間が増えたことで、忙しさを理由に今まで見ないようにしてきた夫婦間のひずみや違和感がクローズアップされてしまうということがあります。
好きで結婚したはずなのに、一緒にいるとストレスを感じる、これはなぜでしょうか。
また良いコミュニケーションを取るためにはどうしたら良いのでしょうか?
- 恋と愛の違い
- なぜコミュニケーションがうまくいかないのか?
- 夫婦関係をうまくいかせるためには?
- control(感情のコントロール)
- cognition(認知の確認)
- communication(コミュニケーション)
恋と愛の違い
現代の夫婦の多くが恋愛結婚であり、実は恋愛結婚で結ばれた夫婦ほど離婚率が高いといわれます。「恋愛」といって「恋」と「愛」は一緒くたにされがちですが、実は心理学的に言うとこの両者は異なります。
「恋」というのは、相手がいないとできませんが、あくまでも自分個人の感情の高まりです。そして、「私を見て」「私をわかって」と意識が自分自身に帰結する感情です。
方や、「愛」というのは相手に向かう意識なのです。相手を慈しむ心、相手を理解して受け入れようとする心です。よって、おのずと意識は相手の方に向かっていきます。
最初は、気持ちがのぼせ上って「恋」の状態で結婚する、ところが、結婚して一緒に生活するようになれば嫌でも相手の生々しいまでの生活が見えてくるわけです。
そうすると、それまでのぼせ上がっていた感情というのは、上がったままということはありえませんので、かならず下がってきます。また、人間というのは飽きっぽい動物なので、段々刺激に対して耐性ができてしまいます。初めは、目が合うだけでドキドキしていたのに、今では何とも思わないなんていうこともありますよね。
大切なのは、「恋」が冷めてきたときに、上手に「愛」に移行することなのです。自分に向いていた意識が段々相手に向いていき、相手を理解し、相手を思い遣ることです。
この「恋」から「愛」への移行に失敗してしまうと、夫婦関係が冷めたものになってしまいます。
なぜコミュニケーションがうまくいかないのか?
また、どんなに親しい間柄であっても、自分と相手は違う考え方、感じ方をする別の人間なので、一緒に過ごす時間が長くなればなるほど摩擦が生じるのは致し方ないことかもしれません。ところが、自分にとって近しい存在であればあるほど「わかってくれて当たり前」というような期待値も大きくなってしまい、その通りに相手が動いてくれないと不満を感じる、ということがあるのではないかと思います。
特にコロナ禍では外出自粛という特殊な状況下で、相手との適度な距離を取ることができず、不満やストレスを感じる人が多かったのではないかと思われます。
夫婦関係をうまくいかせるためには?
では、夫婦のコミュニケーションをうまくいかせるためには、どうしたら良いのでしょうか?それには「3つのC」が重要であると言われます。
3つのCとは、
①control(感情のコントロール)
②cognition(認知の確認)
③communication(コミュニケーション) です。
control(感情のコントロール)
まず自分自身の状態や感情をコントロールするということです。
特に、人はストレスフルな状況になると、「置き換え」という心理に陥ることがあります。これは、例えば職場の上司にストレスを感じているが、上司に反論できない、という人が本来の相手ではなく、自分の身近な別の人にそのストレスをぶつけてしまうことです。いわゆる「八つ当たり」です。
自分は、パートナーに何を求めているのか、過剰な期待をしていないか、本来は自分で処理するべき感情を相手にぶつけていないか、など自己を振り返ってみることです。
cognition(認知の確認)
これはものの考え方です。私たちは同じ刺激を受けても、それに対してどう受け取るか、どう考えるか、どう感じるかなどは人それぞれです。これは夫婦であっても同様です。
同じ親から生まれた兄弟でさえ、考え方や行動の仕方なんかが違って喧嘩になることがあります。ましてや、全く違う両親の下に生まれ、全く違う環境で育ってきた性別の違う二人なら、認知の仕方は違って当たり前です。
ところが、一緒に過ごすうちに相手は自分と同じ認知をしている、と思い込んでしまうことがあります。「同じはずなのになぜ、そんなことをするの?」とストレスになってしまうことがあります。「違ってあたりまえ」というところからスタートしなければうまくいきません。
そしてこれはどちらが正しい、正しくない、ということではないのです。大切なのは、「違い」を知ることです。
communication(コミュニケーション)
認知が違う、ということを理解したら今度はそれをすり合わせるために、コミュニケーションをとっていかなければうまくいきません。
その一つの方法が、「I(アイ)メッセージ」での会話です。「I(アイ)メッセージ」とは「私」を主語にした会話をいいます。
「なんでやってくれないの?」というのは「You メッセージ」です。「あなた、なんでやってくれないの?」と「You」を主語にすると相手は責められていると感じ防衛し、建設的な話し合いができにくくなります。
そうではなく、「私、こうしてくれると嬉しいな」というような「私」を主語にした会話をすることです。
そして相手の話を聞くときには、事柄の底に流れる感情を聞くことです。
人は気持ちを分かってもらえた時に初めて「話を聞いてもらった」という気持ちになるものです。「そうか、大変だったね」「それは辛かったね」と相手の気持ちを受け止めてフィードバックすることです。
コロナ禍のような非日常の状況は、夫婦仲を危機的なものにしてしまう場合もありますが、その反対に夫婦の絆を強めるきっかけになることもあります。
違う人間同士がこの世の中で奇跡のような確率で出会い結婚したわけです。その奇跡の出会いにより、お互いが触発しあい、新たなものを生み出したり、自分の知らない世界に出会ったり、考え方に出会ったりしてそれぞれが人間として丸くなっていくことが理想的なのではないでしょうか。
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