コロナ不安への対処法
コロナウイルスの蔓延によって巷ではマスク不足が深刻です。
入荷があると聞くと朝早くからドラックストアの前は大行列ができています。
しかし、WHO、国立感染症研究所や専門家によると、マスクは感染している人がつければウィルスの拡大の防止にはなるものの、予防効果はほとんどないということです。
また、外出自粛要請が出たことで食料品の買い占めが起きたりトイレットペーパーの買い占めが起きたりしています。
こちらも政府より食料の供給量は十分であるとの見解があります。
そもそも、この新型コロナウィルスに感染しても８０％の人は無症状や軽症で
済むと言われています。基礎疾患や高齢者がハイリスクであるのは季節性インフルエンザでも言えることで、昨年の季節性インフルエンザでは日本国内で１０００万人の人が感染し１万人近くの人が亡くなっているにもかかわらずこのようなパニックには陥りませんでした。
このようなことはテレビ報道でも聞くことで、多くの国民が耳にしたことではないでしょうか。 ではなぜ冷静に判断できず、このようなパニックに近い現象が起こるのでしょうか。
- 不安を煽られる心理とは？
- コロナ不安の対処法とは？
- 正しく怖れることが大切
不安を煽られる心理とは？
多くの人は「頭ではわかっている」ということなのです。理性、知性つまり意識レベルで理解しているということです。
ところが、テレビをつけると薬局やスーパーの空っぽの棚の映像や、「今日日本では感染者が１００人を超えました」とか「イタリアでは感染者が死者が９００人を超えました」など不安を煽るような放送が繰り返されています。
このような報道が毎日毎日、しかも長期間繰り返されると、冷静に判断する意識レベルが低下し、私たちの無意識の中にある本能的な「死」への恐怖、そこに至る「病」への怖れがムクムクと頭をもたげてくるのです。
実は、重度の対人恐怖の人は時に夜、暗いのにサングラスをかけていることがあります。これは心の中にある対人不安を抑え、不安を出さないようにするためのある種の防衛であると考えられます。
もしかすると、今回、予防的効果が薄いとわかっていながら多くの人がマスクを買い求めているのは、同じように無意識にある根源的な不安を抑えようとしているのかもしれません。
このような状態でしかも不安を解消できるような行動を自制しなければならないようなことが続けば鬱状態になったり、過度に過敏になってコロナ神経症のような状態にも陥りかねません。
ではこういう時にどうしたら心の平安を保てるでしょうか？
①ストレスの源を断つ
テレビやネットのコロナに関するニュースなどをあえて見ないようにすることです。楽しい明るいバラエティ番組などを見ることをお勧めします。
②終息した先のことを考える。
この状態はこのまま永遠に続くわけではなく、時間がかかっても必ず終息します。終息した時、たとえば旅行に行こうと思うならば書店で旅行雑誌を買って計画を立てるなどをしてみましょう。
③別の見方をしてみる
出かけられないことをチャンスと捉えて、普段なかなかできないことをしてみましょう。例えば、なかなか読む機会が無かった本を読んでみる、時間が無くて見る機会が無かった映画をDVDで見ようなどと見方を変えてみるというのも手です。
また、お友達や同僚と電話で話すというのもいいかもしれません。いつもはメールやＬＩＮＥでのやり取りが多いと思いますのでこういうときにちょっと指向を変えて電話で話してみると相手の違った一面が見えて新しい発見になるかもしれません。
④適度な運動をする
家に閉じこもってばかりいると日光をあびることが少なくなりセロトニンが減少してより感情の調整ができにくくなりますので、外に出て日光を浴びたり散歩をするなど適度な運動をすることもストレス発散になりよいでしょう。
正しく怖れることが大切
コロナウイルスに対して正しく怖れ、鬱や神経症を予防することが大切です。
人は未知のものに不安を抱くものです。ただ、理論的な情報より感情的な情報に浸かってしまうと、不安が増大し、衝動的な行動をとりやすくなってしまいます。「正しく怖れる」とは、むやみやたらに怖がることなく、そうかといって「自分は大丈夫」と過信することでもありません。
冷静さを失わず、こんな時だからこそできることに目を向けて、この時期を乗り切りましょう。
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