子供の健全な成長とは?①
子供が失敗しないためには?
「子供が人生で失敗しないためにはどうしたら良いでしょうか?」
あるお母さんからこんな相談がありました。
でも、そもそも何をもって失敗というのでしょうか。
カウンセリングをしていると、一般的には順風満帆と言われるような人生を歩んできた人が、ほんの些細なことでポッキリ折れてしまって「死にたい」なんて言っていたり、勉強はできるけれど人との距離感がつかめず人間関係がうまくいかなかったり、誰からも好かれるように見える人が本音をさらけ出せなかったり、なんていうことが多くあります。
そういう姿を見ていると人にとって大切なことは、いかに「心が健全であるか」ということなのだと痛感します。
心の健全さとは?
では「心が健全である」とはどういうことなのでしょうか。
それは、自分の気持ちややりたいこと(欲求や感情)をまわりに(社会)許される範囲で生かして、自分らしい人生を歩めることなのではないかと思います。
人間には誰でも自分ならではの気持ち、つまり感情や欲求があります。子供は皆こういうみずみずしい感情や欲求であふれています。
でも人間はそれだけではやっていけません。なぜなら、人は1人で生きているのではなくて、他の人と関係を持ちながら社会で生きているわけです。だから自分の感情や欲求だけを生かしてしまっては自己中ということになってしまいます。これでは社会では生きていけません。
だから躾で感情や欲求をコントロールすることを学ばせることが必要になるわけです。でも、あまりにもそのみずみずしい感情を抑え過ぎてしまって、いつも周りの顔色ばかり伺っていては自分らしい人生を力強く歩むことはできなくなってしまいます。
だから大切なのはこのバランスなんです。
また、重要なのは、失敗したりつまずいたりしないことではないのです。人生生きていればつまずいたり失敗したりすることもあります。でも大切なのは、そういう時にこそ、そこから何かを学び取って、人生を意味あるものとして深めて生きていける、ということなのです。
つまり「健全な姿」というのは、「誰のものでもない自分自身の人生を力強く歩めること」なのです。
では、子供が健全に自分らしい人生を歩めるためにはどうしたらよいのでしょうか。
こちらは次回お話しします。
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