心理カウンセリングの内容は?
「心理カウンセリング」というと一般的にはお話を聴いてもらう、というイメージがあるかと思います。このやり方を「傾聴」と言います。
日本では非常にポピュラーなこの傾聴ですが、カウンセラーは積極的には介入せず、本人の気づきを待つというスタンスのやり方なので、問題解決までに非常に長い時間が掛かってしまうということが欠点です。長い時間が掛かるということは、それだけ料金もかかってしまうわけです。
実はカウンセリングには、他にも様々な技法や療法が存在します。
例えば、その人の考え方に働きかける論理療法、認知療法、行動に働きかける行動療法、それらを総称した認知行動療法などです。また、それ以外にもゲシュタルト療法、交流分析、フォーカシング、自律訓練法、催眠療法、森田療法などがあります。
重要なのはこれらをいかに組み合わせて行っていくのか、ということです。
最近は認知行動療法が流行りのようですが、一つの技法や療法で問題を解決することは非常に難しいのです。なぜなら、一側面にしかアプローチできないことになるからです。
そのためには、まずお話を伺い、何が原因で今の問題が生じているのかという焦点づけをしていきます。その上で、その問題を解決するためにはどの技法や療法を組み合わせて行っていくのか、ということを決定していきます。
このようなやり方を問題解決志向型カウンセリングと言います。
また、カウンセリングは共同作業です。
カウンセラーはお話を伺い、相談に来られた方の心の状態を一つずつ整理していきます。
その上で、様々な技法や療法を用いて、問題に対して新しい反応ができるように指導していくため、時には家でそれを試してもらうような課題が出されることもあります。
ご自身の問題と捉えて取り組むことによって効果も上がってきます。
当方の場合はだいたい10回のアプローチで問題解決していきます。
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