精神科とカウンセリングの違い
「職場の人間関係に悩んでいて、イライラして眠れないこともある。精神科などの病院に行った方がいいのだろうか?」
このような相談を受けたり、実際に病院に通っている、という話をよく聞きます。
でもよく聞いてみると、それは病院に行くべき問題なのだろうか、と疑問に思うこともあります。
例えば、人間関係がうまく行かない、就職が見つからない、結婚生活がうまくいかない、などの悩み自体は病気ではありませんので、病院に行ったところで解決できない問題です。
では病院の役割は何かというと、このような悩みによって出てきた、憂鬱やイライラや不安という症状を、脳内の作用というように科学的に考え、薬によってそれを抑えるということです。
表に出てきたイライラや不眠という症状があまりに激しく、日常生活に支障があるようであれば、精神科や心療内科などに行って投薬治療を受けることは効果的です。
ただ、根本的な問題が解決しなければ、嫌なことがある度に薬に頼ることになってしまいます。これは望ましくありません。
このような悩みには、薬ではなく心理カウンセリングを受けるのが有効です。
→ 心理カウンセリングの内容は?
また、カウンセリング講座などでカウンセリングの手法を学び、悩みに対する受け取り方を変えたり、感情をコントロールする方法を身に着けるのも一案です。
→ 感情をコントロールする方法は?
人間は生きている限り、悩みから逃れることはできません。
ただ、一度その手法を身につけると、これから先の人生で起こる様々な問題にも役立てることができるのです。
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